「統一教会・現役二世信者たちの声」〜壁の向こうの言葉を聴く〜

長久寺の法座で何度もご法話いただいている瓜生崇さんの本。

旧統一教会の二世信者８人の方にインタビュー。心境を率直に語ってもらっている点は驚きです。そして、家庭連合の教団改革推進本部長との対談も。最後に書かれた瓜生さんの言葉の中に、

「宗教は諸刃の剣だ。人を救うこともあれば、傷つけることもある。」とある。「カルトを社会から除こうとするだけではカルト問題は解決しないのではないか。社会が彼らと対話を重ね、無理な勧誘、献金ができないように見守りつつ…彼らの信仰の居所を作ることができるかどうか。」

ここに瓜生さんの智慧とあたたかさがにじむ。伝統仏教と言われる浄土真宗においても考えさせられズキっとくることが山盛りの一冊でした。

法蔵館　瓜生崇 著　１８００円 税別